看護師 金塚

こちらから何かを提供するだけではなく、患者様からも人生について教えられる職場です

看護師 金塚

こちらから何かを提供するだけではなく、患者様からも人生について教えられる職場です

良くも悪くも病院とは大きく異なる環境

―看護師として働くようになったきっかけを教えて下さい。

子どもの頃、ヘルパーとして働く母の姿を見て「人と関わる仕事をしたい」という思いを抱くようになったことで看護師を志しました。

専門学校卒業後は大学病院の精神科病棟に勤めていました。急性期病棟のように、容態が悪くなった患者様に対応する現場もとても大切な場所ですし、やりがいもあったのですが、色々な方と接していくうちに「退院した患者様はどのような生活をしているのだろうか」「もっと生活まで支えていくことはできないだろうか」と考えるようになり、より生活に携われる訪問看護を舞台に働きたいと考え、自由が丘ファミリークリニックに転職しました。

―以前にいた病院と現在ではどのような違いを感じますか。

ひとつは患者様の病状に関してです。急性期の病棟の場合は変化が激しい方が多いです。一方、在宅看護で接する患者様は基本的に慢性期の方ですので、病状の変化もゆるやかです。

また、在宅看護では患者様一人ひとりの生活に関わりますから、例えばものすごく散らかったお家や、今にも崩れそうなお家に住まれているケースを担当することもあります。病院では見えなかった部分まで見ることができるので、色々な人生があるのだと思うこともできました。こういった点は、以前にいた環境と比べると良い意味でも悪い意味でもギャップと言えるかもしれません。

ことさら「医療職」という立場でいないようにする

―お仕事のやりがいを教えて下さい。

患者様にじっくりと関わり、寄り添っていけるので、少しずつ良くなっていける様子を見られる時はやりがいを感じます。例えばある統合失調症の方がいました。その患者様はまったく病識がなく初めの内はほとんどコミュニケーションも取れなかったのですが、継続的に関わり続けて行ったことで少しずつお話ができるようになっていきましたし、冗談を言うようにもなっていったんです。そうやって信頼関係が築けた時はとても嬉しいですね。

―患者様と信頼関係を築くために意識していることはありますか。

看護師として患者様に接しはしますが、ことさら「医療職」という立場でいないことは意識しています。例えば対話をする際にも病状やお薬についてダイレクトに聞くのではなく、ワンクッション入れたり、雑談のついでのような形で聞いたりと、人として話すようにしています。その逆に、患者様を守るために敢えて強めに言葉を掛けるときもあります。その辺りのメリハリやバランスを取るのは大事なことですし、この仕事の難しいところでもあると感じています。

―今の環境に身を置いたことで成長を実感できた部分はありますか。

以前よりもお薬に触れる機会が増えたので、精神科のお薬に関する知識は増えたと思います。用法用量はもちろん、飲み合わせや食べ合わせなどに関してなど、色々なことを覚えるチャンスがあるんです。他にも、同僚の看護師や他職種の方とも定期的にコミュニケーションを取って情報交換ができる環境にあることも大きいと思っています。

患者様と長期的に付き合っていく上で必要な観察眼

―今後の目標を教えて下さい。

患者様と長期的に付き合っていく分、患者様の思いを聞き取り、どうすることが最善なのかを常に考えるようにしていきたいと思います。そのためには観察眼を磨き、些細な変化に気付くことが必要だと思っています。例えば患者様ご本人の身なりや、お部屋の様子の細かいところまで目を凝らしていくことが大切になります。見た目に変化がなく一見元気そうでも、お話をしてみると普段と様子が違うこともあるので、コミュニケーションの中から情報を収集していくことも大事ですね。

患者様の中には、お話をしていると脱線してしまう方も少なくないのですが、こちらとしては流されず、深堀りすべきことがあれば確認するなど、ちゃんと頭を使って聞くことを心がけています。

―入職を検討している方にメッセージをお願いします。

私のように、患者様としっかりと向き合いたい方にはおすすめの環境だと言えます。患者様と深く関われるということは、私たちから患者様に何かを提供するだけではなく、患者様から人生について教えられる機会もたくさんあるということです。とても勉強になる職場ですので、ぜひ一緒に働きましょう。

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